もちとうもろこしの真実！美味しさの秘密とおすすめの品種＆食べ方ガイド

もちとうもろこしの真実！美味しさの秘密とおすすめの品種＆食べ方ガイド

普段私たちが目にするトウモロコシと言えば、白や黄色で甘い「スイートコーン」が一般的です。しかし「もちとうもろこし」という少し特殊な品種をご存じでしょうか？その名の通り、モチのような粘り気のある食感が特徴的なトウモロコシで、色も黒や紫、さらにはバイカラーとバラエティ豊かです。今回は、そんなもちとうもろこしについて、「どんな品種なのか」「味や食べ方のポイント」「おすすめの品種」まで詳しく解説します。もちとうもろこしに興味がある方、食べてみたい方はぜひ最後までご覧ください。

もちとうもろこしとは？

もちとうもろこしの特徴

もちとうもろこしは、通常のスイートコーンとは異なる「もち種とうもろこし」と呼ばれる品種群に属します。スイートコーンは甘みの元となる「アミロース」という成分を多く含みますが、もちとうもろこしはほとんどアミロースを含まない代わりに、「アミロペクチン」という粘り気のあるデンプンをたっぷりと持っています。これが「もち」の名前の由来であり、加熱するとモチモチした食感になるのが最大の特徴です。

生産地と栽培状況

もちとうもろこしの起源は中国にあり、自然の突然変異から誕生しました。日本では北海道や長野、岐阜をはじめ、山形県や高知県などさまざまな地域で栽培されています。ただしスイートコーンに比べると生産量は少なく、一般的なスーパーではあまり見かけることがありません。主に地域の直売所や特定の専門店で取り扱われています。

旬の時期

もちとうもろこしの旬は6月上旬から10月中旬まで。夏から秋にかけてが収穫期となり、その期間中に地域によっては手に入るチャンスがあります。ただし流通量が少ないため、入手したらぜひ試してみるのがおすすめです。

味と食感

もちとうもろこしは甘みが強くないため、初めて食べると少し物足りなく感じることもあります。しかしその代わりに感じられるのが、もちのような独特の粘り気とコシのある食感。このモチモチ感は、一般的なトウモロコシでは味わえない貴重な体験です。食べ応えがあり、よく噛んで味わうタイプのとうもろこしと言えます。

美味しいの？まずいの？

甘さに期待すると物足りなさを感じる方が多い一方で、もちとうもろこし独特のモチモチ食感がクセになるというファンもいます。加熱の仕方や調理法によって味わいが大きく変わるため、調理次第で美味しく楽しめることがポイントです。熟した豆の皮は少し硬くなり、節分の煎り大豆のモチモチ版のような味わいになるとも言われています。

もちとうもろこしの代表的な品種

黒もちとうもろこし

名前の通り、黒に近い色の粒が特徴の品種です。あまり流通量は多くありませんが、稀に200～300円程度で市場に出回ることもあります。甘みは少なめで、かなりモチモチとした食感が楽しめます。皮は比較的固めなので、調理法によっては加熱時間に注意が必要です。

もちもち太郎パープル

2019年に登場した比較的新しい品種で、アメリカンチェリーのような黒に近い赤色の粒を持っています。従来のもちとうもろこしよりも糖度が高く、モチモチ感に加え甘みも感じられるため、より食べやすくなっています。収穫量も多いことから、生産者や消費者双方にメリットがある品種です。

もちもち太郎バイカラー

こちらも2019年発売の新しい品種で、白色と紫色の2色の粒が混在しているのが特徴です。色のコントラストが美しく、食卓を華やかに彩ります。食感はもちもちで、甘みはパープルよりは控えめですが、加熱調理に適しています。

もちとうもろこしのおすすめの食べ方

バター醤油焼き

もちとうもろこしのモチモチした食感を生かすなら、シンプルに「バター醤油焼き」がおすすめです。バターのコクと醤油の塩味がもちとうもろこしの素朴な味を引き立て、クセのある食感も食べやすくなります。フライパンやグリルでじっくりと加熱し、焦げ目をつけると香ばしさも加わり絶品です。

とうもろこしご飯に炊き込む

もちとうもろこしは糖度が低い代わりに、炊き込みご飯に入れるとほのかな甘みとモチモチ食感が楽しめます。もち米に似た歯ごたえが加わり、普通のトウモロコシご飯とは一味違う食べ応えが生まれます。皮をむき、粒を丁寧に外してからお米と一緒に炊飯器に入れ、少量の醤油や出汁で味付けすると美味しく仕上がります。

茹でてそのまま食べる

シンプルに塩茹でして食べるのも基本的な方法です。ただし、糖度が低いため、甘みを求めるならやはり味付けを追加するか、加熱後にバターなどをのせるのがおすすめです。茹で時間はやや長めが良く、もちっとした食感を十分に楽しめます。

揚げ物や天ぷらに

もちとうもろこしの独特な食感は揚げ物にしても面白い仕上がりになります。粒をほぐして天ぷら衣に混ぜて揚げたり、一口サイズに切って唐揚げ風にするレシピもおすすめです。外はサクッと、中はモチっとした食感の対比が楽しめます。

まとめ

もちとうもろこしは、一般的なスイートコーンとは異なり、甘さが控えめな分、独特のモチモチ食感が最大の魅力です。さまざまな色合いの品種があり、特に黒や紫、バイカラーのものが人気を集めています。生産量は多くないため希少ですが、旬の時期には地域の直売所などで見つけることもできます。食べ方としてはバター醤油焼きや炊き込みご飯が特におすすめで、調理によってその個性を活かせます。新たな食体験としてぜひ挑戦してみてください。