フェイスラインのニキビにお悩みの方も多いのではないでしょうか?顎や口周り、頬にできるニキビは特に目立ちやすく、気になってしまいますよね。実は、フェイスラインにできるニキビには特有の原因があり、それを理解し正しい対処をすることで効果的に予防・改善することができます。今回は、エステティシャンがフェイスラインのニキビの原因と予防法、そして正しいケア方法を詳しく解説します。
フェイスラインにニキビができる原因
フェイスラインにニキビができる原因はいくつかありますが、大きく分けて「外部刺激」「ホルモンバランスの乱れ」「肌質」の3つが主な原因です。以下でそれぞれの詳細を説明します。
外部刺激
フェイスラインにニキビができる原因の1つ目は外部刺激です。柔らかくて繊細なフェイスラインに外部刺激が加わることでニキビができやすくなってしまいます。具体的な外部刺激には以下のようなものがあります。
マスク
マスクを長時間付けることが肌への刺激となり、ニキビの原因となる場合があります。マスクを付けている部分はアクネ菌が増殖しやすい部分で、湿度や温度が上がることでさらに菌を活発にしてしまいます。最近のマスク生活がニキビの原因の1つになっている可能性もあります。
寝具
肌に直接触れる寝具が汚れていると雑菌が繁殖し、肌への刺激となります。寝具はフケや皮脂による汚れが溜まりやすく、お手入れせずに放置していると雑菌を繁殖させてしまいます。特にダニが繁殖しやすい梅雨や秋は注意が必要です。
髪の毛
髪の毛がフェイスラインにあたると肌への刺激となります。何度も髪の毛が擦れること自体が肌への刺激になるだけでなく、髪の毛に付いている雑菌や整髪剤も肌へのストレスとなります。髪の毛が長い方は結ぶなどしてフェイスラインに髪の毛が当たらないようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ニキビの原因の2つ目はホルモンバランスの乱れです。フェイスラインにできる大人ニキビは特にホルモンの影響を受けやすいです。ホルモンバランスが乱れると男性ホルモンの分泌量が増え、毛穴を収縮させて角栓による詰まりを助長し、ニキビの原因となります。
肌質
元々の肌質によってもニキビのできやすさは違います。混合肌や敏感肌の人は特にニキビができやすいので注意が必要です。
混合肌
混合肌は、皮脂の分泌量が多いけれど乾燥もしやすいという特徴があります。フェイスラインは乾燥しやすい部位なので、乾燥を改善しようと皮脂を過剰に分泌し、角栓を詰まらせる原因となります。
敏感肌
敏感肌は外部刺激からの影響を受けやすい肌質です。マスクや髪の毛、マフラーなどが顔に直接触れる刺激だけでなく紫外線も刺激となります。こうした刺激が肌の炎症を引き起こし、ニキビの原因となります。
日常的にできるフェイスラインのニキビ予防法
フェイスラインにできるニキビの主な原因を理解したところで、次はその具体的な予防法を5つご紹介します。正しい予防法を知って、美しいお肌を手に入れましょう。
髪の毛を束ねよう
髪の毛が肌に当たると刺激になりニキビの原因になります。髪の毛に付いている整髪剤も肌にとっては強い刺激です。髪の毛が長い人は束ねて肌に当たらないように工夫しましょう。
清潔な寝具を使用しよう
肌に直接触れる寝具が汚れていると肌に雑菌がついてしまい悪影響を及ぼします。定期的に洗濯したり干したりして清潔に保つようにしましょう。特に枕カバーは顔に当たる時間が長いので、毎日洗って使用するのがおすすめです。
ストレスを溜めない
ストレスを溜めるとホルモンバランスを乱す原因になります。ホルモンバランスが崩れるとニキビができやすくなるので、日頃からストレスを溜めないようにしましょう。ストレスを感じた時は軽い運動やリラクゼーションを取り入れるのがおすすめです。
バランスのとれた食事を意識しよう
ニキビを予防するためには栄養バランスの整った食事を意識することが大切です。栄養が偏ると肌のターンオーバーが乱れ、ニキビができやすくなります。ニキビ予防に効果的な栄養素もあるので積極的に摂るようにしましょう。
ニキビ予防に効果的な栄養素
栄養素 | 食品
ビタミンA | ほうれん草、のり、鶏レバー、ウナギなど
ビタミンB | 豚レバー、にんにく、卵黄など
ビタミンC | パプリカ、芽キャベツ、ブロッコリーなど
ビタミンE | 豚レバー、魚肉ソーセージなど
質の良い睡眠をとろう
睡眠不足や浅い睡眠が続くとホルモンバランスの乱れの原因となります。ホルモンバランスの乱れはニキビの原因になるので、質の良い睡眠を心がけましょう。美肌にとって大切な肌のターンオーバーは睡眠中に行われます。質の良い睡眠が肌の調子を整えるためには、寝る前のスマートフォンの使用や飲食を控え、自分が好きな音楽や香りで気分を落ち着かせるのがおすすめです。
ニキビができた時の正しいケア方法
ニキビができてしまった場合でも、適切なケアを行うことで早期に改善することができます。以下に、ニキビができた際の具体的なケア方法を紹介します。
正しい洗顔を心がける
まず、ニキビができた場合でも基本的な洗顔を忘れずに行いましょう。ただし、洗顔の際には過度にこすらず、優しく泡で包むように洗うことが重要です。洗顔料はニキビ用のものを選び、ぬるま湯でしっかりすすぐことがポイントです。
洗顔のポイント
・優しくこすらないように洗う
・洗顔時間は短くする
・熱すぎないぬるま湯で洗う
・1日に何度も洗顔をしない
・石鹸はたっぷりと泡立てる
・清潔なタオルで拭き取る
適切なスキンケアを行う
洗顔後は、すぐにスキンケアを行いましょう。化粧水をたっぷり使って肌に水分を補給し、その後に保湿クリームなどでしっかりと保湿します。ニキビ用の化粧水や美容液を使用するのがおすすめです。
スキンケアのポイント
・洗顔後すぐに化粧水をつける
・使用する化粧水はニキビ用を選ぶ
・化粧水の後は保湿成分が含まれた美容液を使用する
・美容液の後は乳液やクリームで水分が蒸発しないようにする
ニキビ跡を防ぐための対策
ニキビが治った後も、ニキビ跡が残らないように対策を行うことが重要です。以下にニキビ跡を防ぐための具体的な方法を紹介します。
紫外線対策を徹底する
紫外線はニキビ跡を悪化させる原因になります。室内にいる時でも日焼け止めを塗るなどして、紫外線対策を徹底しましょう。ニキビ肌や敏感肌でも使用できるノンケミカル・紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
適切な保湿を行う
ニキビ跡ができやすい肌は乾燥しやすいため、保湿をしっかりと行うことが重要です。化粧水や美容液、クリームを使用して肌の水分を保つように心がけましょう。
ビタミンCを摂取する
ビタミンCは肌のターンオーバーを促進し、ニキビ跡の改善に効果的です。ビタミンCを多く含む食品を積極的に摂取するか、ビタミンC配合のスキンケア製品を使用することでニキビ跡を予防しましょう。
皮膚科での治療を検討する
自己ケアだけではなかなか改善しない場合は、皮膚科での治療を検討しましょう。専門医による診断と治療を受けることで、適切な対策を講じることができます。
医療機関での治療方法
皮膚科では、ニキビの状態に応じて様々な治療方法が提案されます。例えば、抗生物質や抗炎症薬の処方、ケミカルピーリング、レーザー治療などがあります。早めに専門医に相談することで、ニキビの悪化を防ぎ、早期に治療を行うことができます。
まとめ
フェイスラインにニキビができる原因は、外部刺激・ホルモンバランスの乱れ・肌質が主な要因です。これらの原因を理解し、正しい予防法やケア方法を実践することで、ニキビを効果的に防ぐことができます。また、ニキビができてしまった場合でも、適切なケアを行うことで早期に改善することが可能です。ニキビ跡を防ぐためには紫外線対策や保湿を徹底し、必要に応じて皮膚科での治療を受けることをおすすめします。日々の正しいケアを続け、美しい肌を手に入れましょう。
【参考記事】フェイスラインのニキビの原因と予防法、正しいケア方法を解説|Real Beauty